Compute

EC2、Lambda、ECS、EKS

EC2（Elastic Compute Cloud）

仮想サーバー。OS、CPU、メモリ、ストレージを選択して起動。

インスタンスタイプ

ファミリー	ユースケース	例
t3/t4g	汎用、バースト可能	t3.micro, t4g.small
m5/m6i	汎用、バランス型	m6i.large
c5/c6i	コンピューティング最適化	c6i.xlarge
r5/r6i	メモリ最適化	r6i.2xlarge
g4/p4	GPU（ML/グラフィック）	g4dn.xlarge

Lambda

サーバーレス。コードをアップロードするだけで実行。イベント駆動。

メリット

• サーバー管理不要
• 自動スケーリング
• 実行時間のみ課金

制限

• 最大15分の実行時間
• メモリ最大10GB
• コールドスタート遅延

1 # Lambda関数例
2 import json
3 import boto3
4 
5 def lambda_handler(event, context):
6     # S3イベントトリガーの例
7     bucket = event['Records'][0]['s3']['bucket']['name']
8     key = event['Records'][0]['s3']['object']['key']
9 
10     # 処理
11     s3 = boto3.client('s3')
12     response = s3.get_object(Bucket=bucket, Key=key)
13 
14     return {
15         'statusCode': 200,
16         'body': json.dumps('Processed: ' + key)
17     }

ECS（Elastic Container Service）

AWS独自のコンテナオーケストレーション。Fargateで完全サーバーレス化可能。

EC2起動タイプ

EC2インスタンス上でコンテナを実行。インスタンスの管理が必要。

Fargate

サーバーレス。タスク定義のみでコンテナ実行。インスタンス管理不要。

ECSの構成要素

クラスター: コンテナを実行する論理グループ
タスク定義: コンテナの設定（イメージ、CPU、メモリ）
サービス: タスクの実行数を維持、ロードバランサー連携
タスク: 実行中のコンテナインスタンス

EKS（Elastic Kubernetes Service）

マネージドKubernetes。コントロールプレーンをAWSが管理。

観点	ECS	EKS
学習コスト	低い（AWS独自）	高い（K8s知識必要）
ポータビリティ	AWSに依存	どこでもK8s
エコシステム	AWS統合が強い	K8sエコシステム活用
コスト	無料（Fargate課金のみ）	クラスター $0.10/時間

Auto Scaling

負荷に応じてEC2インスタンス数を自動調整。

ターゲット追跡

CPU使用率50%を維持するようスケール

ステップスケーリング

CPU 70%以上で+2台、80%以上で+4台

スケジュール

平日9時に5台、夜間は1台

選択ガイド

EC2を選ぶとき:
フルコントロールが必要、特殊なOS設定、GPUワークロード
Lambdaを選ぶとき:
イベント駆動、短時間処理、バースト的なワークロード
ECS/Fargateを選ぶとき:
コンテナ化済み、AWS統合重視、シンプルな運用
EKSを選ぶとき:
K8s経験あり、マルチクラウド、複雑なワークロード

1	# Lambda関数例
2	import json
3	import boto3
4
5	def lambda_handler(event, context):
6	# S3イベントトリガーの例
7	bucket = event['Records'][0]['s3']['bucket']['name']
8	key = event['Records'][0]['s3']['object']['key']
9
10	# 処理
11	s3 = boto3.client('s3')
12	response = s3.get_object(Bucket=bucket, Key=key)
13
14	return {
15	'statusCode': 200,
16	'body': json.dumps('Processed: ' + key)
17	}